おすしねこのマーチ

映画の話をします

ほん呪出発の地『ほんとにあった!呪いのビデオ』

 

もう9月終盤も終盤、暦の上では完全な秋。

 

完っ然に暦は秋だというのに、終わっていく夏を名残惜しむように、それはもう執念深く残暑がしつこくだらだらと袖にしがみついているような秋の入り口を皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

朝はマグカップに暖かいコーヒーを入れたのに正午には着ていた羽織りものを脱ぎ半袖になるような、そんな日々を過ごしているのではないでしょうか?

上記は完全に私の話ですが。

 

 

ぶっちゃけこの季節、暖かくしたいんだか涼くしたいんだか分からない。

そんなあなたにおすすめなのがコチラ。

 

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ほんとにあった!呪いのビデオ

 

 

 

カルト的な人気を誇るほん呪の無印作品です。

正直に一言で感想を言ってしまえば、

 

 

生ぬるい。

 

 

 

背筋がヒヤッとするほどの怖さや真新しさはなく、

かと言って全く怖くないとは言い切れない生温さ。

秋口の部屋に常温で数時間置いてあった炭酸ジュースのような味。

飲めない訳ではないが、飲んでスッキリするわけではない、平常心で飲める味。

若干生ぬるいんだけどまあいいや…の味。

 

 

作品自体はとても自然体でおしとやかな仕上がりとなっています。

幽霊達もはしゃがず出過ぎず、そっと添え物のようにそこに居る。

 

 

だが、それが良い。

 

 

 

正直、個人的には昨今のドーン!バーン!お化けでござい!的なものは怖いというより驚いて終わってしまうので、

ほん呪無印の添える程度な幽霊の方が気付いた瞬間にちょっぴり嫌な気持ちにさせられるのがとても良いなと感じています。

 

パーティータイプな幽霊もおしとやかな幽霊もどちらにも良さはあるけども、本来心霊動画ってこういうもんでしょ?と言わんばかりの堂々たるおしとやかさ。元祖のオーラを感じる。嫌いになれないです。

 

怖すぎるものは苦手だけど、ちょっと怖いものに触れてみたい…という人にも最適ではないでしょうか。

 

 

 

ほん呪はこの作品から始まり89本(2020.9.29時点)もの続編をリリースしている訳ですが、数が多いだけあって評価のバラつきが目立ちます。

 

今回紹介したほん呪無印も、決してシリーズ屈指の作品といえるほどの評価の高さではありません。

 

でもやっぱり始まりって大事にしたいよね?

そんな気持ちを込めておすすめしておきます、ほん呪無印。

 

暖かくも涼しくもなれない、あなたの人生のイヤな添え物としてどうぞ。

 

 

 

…括り方ってこれであってるんか…?

 

じゃ!書き逃げします。おすしねこでした。